伸ばすだけではダメ!足のつりを引き起こす2つの原因
足がつるとなんとも言えないがまんできないほどの痛みに襲われます。
それが何度もおこると困りますよね。
あしがつると、ふくらはぎを伸ばせば痛みは引きますが、この理由と根本原因を理解しないといつまでも足のつりから悩まされるだけです。
足のつりを引き起こす2つの原因を説明いたします。
あしのつりはなぜ起こるのか?

おおまかで簡単に説明すると、足のつりがおこるきっかけは
- ふくらはぎが急に伸ばされるとき
そのときに筋肉が一気に収縮され、収縮されたままフタをしてどうやっても伸びなくなった状態が足のつりです。
つまり急激な負荷に反して、ふくらはぎが過剰な収縮が足のつりの正体です。
足のつりを起こす2つの原因
足のつりは大きく分けて2つの原因があります。
- 股関節やふくらはぎ周辺の筋肉ロック
- ミネラル(マグネシウム)不足
ふとももやふくらはぎ周辺の筋肉ロック
ふくらはぎの過剰な収縮によるけいれんによって足のつりが起こります。
筋肉がロックすると伸びづらいです。
ふくらはぎの筋肉がロックするとひざの関節をひっぱり、ひざを真っ直ぐ伸ばすとふくらはぎに強い負荷がかかります。
ふくらはぎの筋肉がロックしている場合、ふくらはぎはどうなると思いますか?
その強い負荷から断裂や損傷から守るためにさらに筋肉を硬く縮まろうとします。この状態が伸張反射といいます。
筋肉が縮まるときにカルシウムイオンが入り込みます。
次の原因でも関連しますが、あまりにも強い収縮がはたらくときに、ふくらはぎの筋繊維内でカルシウムイオンが入り込み縮まる動きが止まらなくなることがあります。
そしてふくらはぎの筋肉が痙攣します。このうごきが足のつり(攣り)です。
ほうっておくと改善する場合もありますが、基本的に縮まる動きが働いたままになるのでつりの痛みはなかなか改善しません。
ふくらはぎ自身の筋肉が硬いのもありますが、股関節やふともも、足の筋肉のロックも影響しないとつるほどの力が働きません。
そして、この現象に大きくからむのが次の原因です。
ミネラル(マグネシウム)不足
足がつるもうひとつの原因がミネラル不足です。
前述にあったつる動きで説明が必要な部分がこのミネラルです。
筋肉の中の最小単位に筋原線維(きんげんせんい)というものがあります。

筋肉が縮まるとき(収縮時)には筋原線維ではカルシウムイオン(Ca)を使用して、筋肉の繊維が縮まります。

逆に筋肉が伸びる動きが解除される(弛緩時:のびていく)ときはカルシウムイオンを回収するためにマグネシウムイオン(Mg)が使われます。

筋肉がつるとき、カルシウムイオンが急激に入り込みギューッと縮まり、マグネシウムイオンが回収する前にカルシウムイオンが多く入りフタをしてしまう。
筋肉が時間とともに自然と弛緩(しかん)する場合もありますが、時間がかかります。
もし、マグネシウムイオンが足りない場合、カルシウムイオンを回収する量も十分でないために、筋肉もつりやすいです。
偏食による栄養不足もありますが、風邪やケガで炎症が起きた場合にマグネシウムを消費しますので、マグネシウム不足で筋肉がつることもあります。
足がつったときの対処
実際に足がつったときどうすればいいのでしょうか?
ポイントは2つです
- 筋原線維のカルシウムイオンを回収させる
- ふくらはぎの筋肉ロックを改善する
①筋原線維のカルシウムイオンを回収させる

まずはフタをしたカルシウムイオンをマグネシウムイオンが回収できるようにします。
それがアキレス腱を伸ばすストレッチ〜みなさんおなじみの足のつりの対処です。
筋肉が縮まる動きが改善され、足のつりの痙攣(けいれん)が楽になります。
②ふくらはぎの筋肉ロックを改善する

つぎは足がつる根本原因となる筋肉ロックを改善します。
筋肉ロックは筋肉の伸び縮みの制御の異常反応です。
筋肉への制御異常を起こす信号を止めるやり方は自分でもできます。
まず、イスでもあぐらでも楽な状態でいてください。
次につっている足の硬くコリがある箇所を押してみましょう。痛みやくすぐったいなどの違和感がありませんか?
もし違和感がありましたら、足を持ってかかとを近づけふくらはぎが柔らかくゆるむようにしましょう、
ゆるんだ確認はあいた手で硬くて痛みや違和感があったところが柔らかく違和感がなくなるのを触って確認してください。
違和感がなくなったら、90秒キープしましょう。
90秒キープ後、ゆっくりかかとを伸ばし、もとの足の位置までもどしましょう。
もう一度、硬く縮んだ箇所をさわって違和感がないか確認し、違和感がなければ筋肉ロックが解除されています。
足のつりはあらゆる箇所にあるので、コリがある箇所を繰り返しゆるめていきましょう。
筋肉本来のしなやかさが元に戻れば、筋肉への血流の改善と筋肉の伸び縮みが正常に戻り、つりにくくなります。
足がつらないために
足がつるのが繰り返される場合、原因がふくらはぎだけではないと考えられます。
足がつらないようにするためには
- ふくらはぎに負荷がかかる影響する筋肉ロックの改善
- ミネラル不足の改善
以上の改善が必要です。
ふくらはぎに負荷がかかる影響する筋肉ロックの改善
ふくらはぎへの強い負荷の対する過剰な収縮が足のつりです。
ふくらはぎへの強い負荷の原因はひざへの負荷や体のバランスの問題などがあります。
たとえば、ハムストリングスが硬くなったとき、ひざが曲がってしまいます。

ひざが曲がっている状態で、安定するためにふくらはぎはものすごく負荷がかかり本来の状態より縮んでいます。
つまりふくらはぎの筋肉は余裕がない状態です。
余裕がない状態で急激なひざの伸びが起こると、ふくらはぎの筋肉は限界を超え、断裂や損傷からまもるために縮んで行こうと働きます。
ですので、ふとももの裏のハムストリングスやももの横側の股関節の筋肉など、ふくらはぎに負荷がかからないように筋肉ロック解除を行う必要があります。
ゆるむんやでは筋肉ロック解除の唯一の施術ミオンパシーによって、ふくらはぎの負荷をひとつひとつ丁寧に改善していきます。
原因はひとそれぞれ異なります。しっかり原因をしらべて確実に原因を改善していきませんか?
ミネラル不足の改善

ミネラル不足は足がつりやすいです。
とくにマグネシウムは必要な栄養素です。
マグネシウム不足は収縮するカルシウムイオンを回収し、筋肉が緩みづらくなります。
マグネシウムが豊富な食物は
- 海産物(干しえびやあおさ)
- ナッツ類(アーモンドなど)
- きなこやごま
- 天然塩
スーパーで売られている塩は食塩95%以上でミネラルもほとんどないためオススメしません。
天然塩についてはパッケージに食塩◯%、マグネシウム△%と、マグネシウムを多く含まれて、天日干しなどで作っているものをオススメします。
上記食物以外でもマグネシウムに含まれていますので、まんべんなく食べてくださいね。
最後に
足がつりやすい、くりかえし足がつる方は、原因を理解し適切な改善をすれば足のつりのつらさから解放できます。
筋肉が正常に動くためには、筋肉のケアだけでなく栄養管理もしっかり行うと予防できます。
エネルギー不足が筋肉を硬くする要因の一つです。
それでも筋肉が硬いまま改善しない場合は、福岡市中央区薬院のからだづくり整体サロンゆるむんやまでご相談ください。
最後までお読みくださりありがとうございます。