慢性的な痛みの原因は筋肉のロック
腰痛や肩こり、ひざ痛などの慢性的な痛みは、なぜ起こるのでしょう?
実は筋肉が硬く縮まること(=筋肉のロック・拘縮)がほとんどの原因です。
拘縮した筋肉は硬く、短く、太くなった状態で、次の影響が起こり痛みになります。
- 1.血行不良による痛み
- 2.関節や他の筋肉への負荷による痛み
- 3.複数の筋肉が拘縮することによる痛み
1.血行不良による痛み

筋肉が硬く太くなることで、周辺の毛細血管を圧迫、血液の流れを阻害します。毛細血管が圧迫し狭くなると、からだはブラジキニンという物質を分泌し血管を拡張させます。このブラジキニンが痛みを脳に伝達する物質で、痛みを感じるのはこのブラジキニンが影響しているからです。また、血行不良は冷え症にも影響します。
じっとしているとき、長時間同じ姿勢をしているとき、痛みや痺れが起こる方は、筋肉の拘縮による血行不良が原因であることが多いです。
2.関節や他の筋肉へのひっぱりや負荷による痛み

ひざ痛や関節痛、一部の方の腰痛もこれに当てはまります。
筋肉が硬く短く伸びなくなることで、関節に強い負荷がかかります。関節のクッションの役割である関節包に強い負荷がかかることで痛みを発生させます。
また、筋肉がロックで縮んだ状態だと、関節の反対側の筋肉(拮抗筋)は力が入ったように硬く縮まります。反対側の筋肉も硬くなることで、反対側の筋肉周辺の血行不良を起こし痛みが出ることがあります。
硬く伸びない筋肉は、関節やカラダの動きも硬く動きづらい、力が入らないなどパフォーマンス面も影響します。また、硬く短く伸びない筋肉が関節を引っ張ることで関節の歪みを引き起こします。
3.複数の筋肉が一気に拘縮することによる痛み
主にぎっくり腰、ねんざなどがこれにあたります。
一気に筋肉が硬くなると、プロスタグランジンという物質を出し、急激な痛みを感じます。このプロスタグランジンという物質は放置すると痛みはおさまります。
しかし、拘縮した複数の筋肉はそのままですので、特定のきっかけにより再発することがあります。
よく『ぎっくり腰はクセになる』のは拘縮した筋肉への改善がされていないためです。
神経が圧迫しても痛みは感じない
よく坐骨神経痛などの神経痛が、筋肉が神経を圧迫して痛むなど、聞かれたことがあると思います。果たしてそうでしょうか?
神経が何かに圧迫されて、痛みを感じるというのは、医療関連の国家資格で習う生理学にも書いてありません。
神経は電線のように痛みや熱さなどの信号を脳に伝えるだけの導線にすぎません。神経そのものも柔らかいので、電線や電気コードを踏んでも電気が流れるように、神経を圧迫しても何も変わりません。もし、圧迫で何か起きるのであれば、まひ(運動麻痺や感覚麻痺)になるはずです。
もちろん、ヘルニアや脊柱管狭窄症などで、骨格がズレて、神経を圧迫し痛むというのも、ありえない事象です。
筋肉が硬くなる原因
筋肉が硬くなるといろいろな不調が痛みや不調が起きることを説明させていただきました。ではなぜ筋肉は硬くなるのでしょう?筋肉が硬くなる主な原因は以下の3つです。
- ①栄養パランスが悪い・エネルギー不足
- ②老廃物が溜まっている(乳酸など)
- ③負荷による筋肉のロック
①栄養パランスが悪い・エネルギー不足
筋肉の縮めたり伸ばしたりするのにエネルギーが必要です。特にエネルギー生成に必要なタンパク質やビタミンB群、ビタミンCなどの栄養分が不足すると、正常な筋肉の動きができず、筋肉が硬くなる場合があります。当サロン施術後、動ける筋肉が増えることにより、以前よりエネルギーが必要になるため、しっかり栄養を摂ることをおすすめします。
②老廃物が溜まっている
老廃物(乳酸など)つまり疲労物質がたまっている場合、筋肉のパフォーマンスが低下します。疲労物質が溜まったまま放置すると筋肉は硬くなります。マッサージは外からポンプのように力を与えることで、老廃物を押し流したり、血流を促したりしているのです。
しかし、実際は痛みの箇所から腎臓までのどこかで血管やリンパ管をロックした筋肉が圧迫し、血管やリンパ管の流れが滞っていることが原因です。痛みの箇所や周りを改善しても改善しない人は、流れを作ることで、痛みの早い改善に繋がります。
③負荷による筋肉のロック
急激な負荷により、筋肉が硬く太く伸びないままの状態のことを筋肉のロックと呼んでいます。
筋肉のロックにより、血管を圧迫し、栄養や酸素の運搬、疲労物質の排出が滞って、エネルギー不足や老廃物がたまる状態を引き起こすこともあります。
当サロンでは、筋肉のロックへのアプローチを行うことで、筋肉本来のしなやかさを取り戻し、痛みやこり、動きやすさの改善を行います。
筋肉のロックは体を守る仕組みの異常反応
では、筋肉のロックとはどうやって起こるのでしょうか?
それは、みなさんが日常生活の中で起こっている負荷が原因です。詳しくは次で説明いたします。
カラダを守るために筋肉を拘縮させるスイッチ
みなさんが日常生活の中で以下のような負荷が起こるとき、筋紡錘というカラダを守るスイッチが筋肉へ硬く縮めという指示を行います。
- 急な負荷
- 大きな負荷
- 長時間の負荷
- 無理な牽引
通常では力を抜くと硬く縮んだ状態は解除されますが、上記の負荷によって、カラダを守るスイッチが硬く縮めという指示を出し続けるという機能異常を引き起こします。
このカラダを守るスイッチの機能異常により、筋肉が硬く縮んだままの状態を筋肉のロックと呼んでいます。

急な負荷は力仕事だけではありません。普段の日常生活やデスクワークなどでも、筋肉に急激な負荷を与えることがあります。特にデスクワークでお仕事されている方の腰痛は多く、長時間座っている間に体幹への筋肉のロックを引き起こす原因をつくっています。詳しい内容は以下のコラムをごらんください。
筋肉のロックはもんでもひっぱっても放置しても改善しない

筋肉のロックは、マッサージのようにもんだりすると、周囲の毛細血管や老廃物を押し流すことで、一時的に痛みは改善します。ただ、筋肉ロックの改善はそのままですので、時間とともに毛細血管の圧迫も発生し血行不良の状態に戻ります。
ただし、強くゴリゴリのマッサージはロックした筋肉にむりな負荷をかけ、さらに悪化します。
ストレッチでひっぱっても、筋肉の長さが一時的に伸びることがあります。カラダを守るスイッチはそのままですので、ストレッチ直後も伸びづらく力も入りづらい状態でパフォーマンスが良いとは限りません。また、無理なストレッチは『無理な牽引』となって、カラダを守るスイッチが働き、さらに筋肉がロックし、怪我を引き起こす可能性もあります。
プロアスリートでストレッチ中に背筋痛や股関節痛を引き起こすのは、ロックした筋肉を無理やり伸ばしたことが原因です。
では放置するとどうでしょう?筋肉のロックは日常生活の負荷によって起きています。筋肉のロックによって筋肉の伸びる範囲も狭まっていくので、軽い負荷でもロックしやすくなり、さらに筋肉が硬く縮んでいきます。
さらに硬くなった筋肉は触ると、痛かった感覚がにぶり、いた気持ちいい、くすぐったい、硬いけど何も感じないへと段階が重くなっていきます。
ぎっくり腰やゆがみがひどい方は第3段階以上の重さになっているので、しっかり緩める必要があります。
筋肉ロックを解除することで痛みを改善
ミオンパシーは痛みの原因である筋肉のロックにアプローチした整体法です。筋肉ロックの原因となるカラダを守るスイッチをリセットすることで、筋肉本来のしなやかさを取り戻します。痛みの改善だけでなく、関節の本来の動きや周りがポカポカしたりなど喜ばれるお客様もいらっしゃいます。本質的な施術をすることで、早く痛みから卒業し、笑顔で楽しい日常生活を取り戻せるよう当サロンはサポートいたします。
- ・痛みやこりの改善
- ・姿勢や歪みの改善
- ・パフォーマンス改善
- ・チカラのON OFFのコントロール改善
- ・冷え性改善
- ・美容やダイエット
筋肉の硬く太く縮んだ状態を改善
元の筋肉の太さに戻ることで、毛細血管の圧迫をなくし本来の血流に戻すことで、こりや痛みを改善します。
また冷え性、むくみなども筋肉ロック解除で改善できます。
筋肉が弾力のあるしなやかさを取り戻す
関節や他の筋肉への負荷が減ることでひざの痛みや関節痛などの改善や姿勢の改善につながります。
筋肉を伸ばしやすいだけでなく、筋紡錘の負荷がかかっている信号をリセットしているため、力のオンオフをコントロールできる筋肉を取り戻すことが可能です。
ミオンパシーはスポーツのパフォーマンス改善に貢献しています。
【疑問】柔らかい筋肉だと筋肉は垂れ下がったりしないの?
ストレッチのように引っ張ることで得る柔らかさは、豆腐やプリンのような柔らかさで、重力によって垂れ下がります。なぜなら、筋紡錘の縮まれと指示する信号は改善されていないからです。したがって時間とともに元の縮まった筋肉に戻ります。
ロック解除した筋肉は、マシュマロのような本来の張りを維持した弾力のある筋肉です。筋肉が本来ある形を維持しているため、重力に垂れ下がりません。施術をしてる途中で、筋肉の形が変化し、喜ばれる女性のお客様がいらっしゃいます。