腰痛などほとんどの不調の原因〜大腰筋!その重要な働きとは?

作成日:2023年3月14日 最終更新日:2025年10月23日
腰痛などほとんどの不調の原因〜大腰筋!その重要な働きとは?

痛みの原因から優しくアプローチ〜福岡市中央区薬院のからだづくり整体サロンゆるむんやです。

当サロンは腰痛でも肩こりやひざの悩みでも必ずからだの幹となる「大腰筋(だいようきん)」をケアします。なぜなら、大腰筋はカラダを動かすための中心的な役割…まさに要だからです。

今回はからだの要となる大腰筋の働きについてお話したいと思います。

大腰筋ってどんな筋肉?

腰痛の原因として大腰筋が硬く縮んでいることがあげられます。大腰筋とは一体どういう筋肉なのでしょうか??

大腰筋はからだの幹となる筋肉

大腰筋(だいようきん)は、からだの幹となる筋肉です。『腰』はカラダ(月)のかなめ(要)と書きますが、まさに大腰筋はカラダを動かすための中心的な役割です。

大腰筋の位置はお腹あたりにあり背骨から大腿骨の内側へとつながります

大腰筋の開始位置は、みぞおちくらいの高さ(胸椎12番)から骨盤の直近の背骨(腰椎全部)まで幅広く接続しております。この腰椎から骨盤をとおって、太ももの骨(大腿骨)の内側へつながっています。おおざっぱにお腹全体の腸の裏側全体にあるとイメージしてください。

大腰筋は主にこういった働きがあります。

  • 働き① からだを前に曲げる
  • 働き② 股関節を動かし脚を上げる
  • 働き③ 背骨を前から支える

働き①からだを前に曲げる

大腰筋を縮めて、おじぎをする

おじぎをするときに背骨を曲げる働きが大腰筋にあります。大腰筋を縮めて背骨を引っ張ることでカラダを前に曲げる動きが実現できます。またおじぎをするとき腰椎を支えて背骨を安定させる役割もあります。

腹筋運動は腰痛に良くない理由

腹筋運動は腰に負荷がかかる

腹筋は腰痛対策にはオススメできません!腹筋運動も背骨を起こす動きで、実は腹筋よりも一番大腰筋が力を使って引っ張り上げます。通常のおじぎよりもカラダへの重みがかかるため、大腰筋に負荷がかかり筋肉がロックします。大腰筋がロックすると腰椎へ強い負荷がかかり、背中側を緊張させ腰痛になるリスクが大きくなります。

働き②股関節を動かし脚を上げる

脚を上げる動き

大腰筋を縮めることで、太ももを釣り上げます。このとき同時に骨盤にある筋肉(腸骨筋)が縮むことで骨盤が倒れ脚がスムーズに上がってきます。(他にもふとももの前側や骨盤の横側の股関節の筋肉も使っていますが、ここでは主に大腰筋の働きのみに絞っています。)

働き③背骨を前から支える

おじぎをするとき、からだをひねったり、からだを傾けたりする動作をするとき、大腰筋が背骨を支えて安定させています。おなか周りは腰椎という背骨以外に骨はないので、腹筋や大腰筋、背面にある背筋、腰方形筋、起立筋で支えることでまっすぐ姿勢を安定させています。特に大腰筋は背骨を安定させるために重要な役割となります。

大腰筋が硬くなるとどうなる?

大腰筋の働きはさまざまな動作や維持のための大きな役割をもっていることを説明いたしました。では、からだの幹となる大腰筋が硬くなるとどうなるでしょうか?

大腰筋が硬くなると以下のような影響があらわれます。

大腰筋が硬くなると?
  • カラダを反ることができない
  • 腰痛になりやすい
  • 姿勢が悪くなる
  • 冷え性やだるさなどの不調になりやすい
  • やせづらい、おなかがぽっこりする

カラダを反ることができない

大腰筋が硬いと後ろに反れないし痛みも出ます

大腰筋が硬くなると顕著に現れるのはからだを反ることが難しくなることです。

大腰筋の働きは前にからだを曲げるので、からだを反らせるのは逆方向です。もし、硬くなると、からだが後ろに反れなくなります。

腰痛のほとんどの方はからだが後ろに反りづらい傾向にあります。

腰痛になりやすい

カラダを反ることができない内容でも説明しましたが、腰痛のほとんどが後ろに反りづらいです。なぜなら、大腰筋が硬くなると筋肉は伸びないからです。伸びない大腰筋は腰椎に負担がかかり、背中側の筋肉が安定させるように緊張して硬く縮まります。

そのときに硬く縮んだ背中側の筋肉の中の毛細血管を圧迫し、血流が悪くなってやがて痛みに変わります。これが腰痛の正体です。

この大腰筋が硬く縮んだ状態を筋肉ロックといいます。

姿勢が悪くなる

姿勢の悪化

大腰筋が硬くロックした状態は、筋肉が縮んで伸びないので、背骨を前にひっぱります。大腰筋が上にひっぱられると、骨盤が釣り上げられ骨盤が後傾します。

大腰筋が股関節の筋肉などのロックとともに下にひっぱられると、骨盤が後ろに反り前傾(反り腰)になります。どちらも大腰筋が硬く伸びないことで起きる事象です。

姿勢の改善にはまず大腰筋が重要です。

また、肩こりや巻き肩、股関節がくの字になるなども大腰筋による姿勢の悪化から引っ張られた他の筋肉へロックが広がった結果です。

したがって、肩こりやひざの痛みなども大腰筋の硬さにアプローチするのも重要なのです。

冷え性やだるさなどの不調になりやすい

大腰筋の周囲には血管があるのでロックすると全身の血流に影響します

大腰筋の周囲には血管があるのでロックすると全身の血流に影響します。つまり、大腰筋が硬く縮んでロックしてしまうと、筋肉自身の血管圧迫や姿勢悪化によって周囲の血管の流れも悪くなります。

股関節周りの血流が悪化することによって、足の新鮮な血液も十分に流れなくなり、燃焼効率も悪くなって体が冷えやすくなります。また、しびれやだるさも血流が悪くなったことによる影響が大きいです。ここで気をつけなければならないのは、冷えやしびれやだるさを感じる箇所が原因でないことが多いので、大腰筋から硬く縮んでる筋肉をひとつひとつ症状の箇所までゆるめて、血流を阻害(そがい)している箇所を正常な流れに戻すことが大事です。

やせづらい、おなかがぽっこりする

大腰筋のロックでお腹ポッコリで痩せづらくなる

大腰筋が硬く縮んでいると、ダイエットもうまくいきづらいです。なぜなら、ダイエットを阻害する2つの理由があるからです。

ダイエットがうまくいかない2つの理由
  • からだが燃焼しづらい
  • 姿勢の悪化でおなかがぽっこりする

一つはからだが燃焼しづらいことです。大腰筋が硬くなることで、全身の血流が悪くなります。血流が悪いと、本来必要な酸素や栄養素が十分に送られていない事が多く、特に運動時もダイエットに必要な燃焼も効率的ではありません。

もう一つは、姿勢悪化により、おなかがぽっこりになることです。猫背も反り腰もからだが前に傾くと、おなかが前にたるんでしまいます。これはどんなにダイエットで燃焼してもポッコリが消えないで、さらに運動を激しくしていまいませんか?? そういう方は鏡で姿勢を確認してください。もしからだが前かがみであれば、大腰筋などをゆるめることをおすすめします。

まとめ

大腰筋が硬いと、さまざまな不調や問題が出てきます。

まとめ
  • 大腰筋はからだの幹となる筋肉です。
  • からだを前に曲げたり、体を支える機能がある。
  • 大腰筋が硬いと腰痛などの痛みや姿勢の悪化などさまざまな不調になりやすい。
  • からだのケアには大腰筋の筋肉ロック解除は最重要です。

サロンゆるむんやでは、肩やひざの痛みなど、さまざまな不調を改善するときは必ず大腰筋のロック解除を行います。それは大腰筋がカラダの要(かなめ)だからです。

痛みの原因はその方の日常生活や労働、ケガ歴などからわかることが多いです。その根本からたどると痛みは今までの整体より早くいい方向に向かうはずです。

最後までお読みくださりありがとうございます。

この記事のカテゴリー: からだの痛み・不調

この記事のタグ: #腰痛 #姿勢 #大腰筋

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