腰痛は一朝一夕にならず、筋肉ロックの蓄積が原因

- デスクワークが続くと腰がつらい
- 立ち仕事の後に腰が硬くなる
- 朝起きると腰が重い
多くの方が悩まされている腰痛。その原因は様々ですが、実は「筋肉の硬さ」が深く関わっていることが少なくありません。
当サロンでは、筋肉が本来の柔軟性を失い、まるで鍵がかかったように硬く縮こまってしまった状態を『筋肉ロック』と呼んでいます。この筋肉ロックが日々蓄積していくことで、やがて腰痛という形で症状が表れるのです。
腰痛は一朝一夕に生じるものではありません。筋肉ロックの日々の蓄積によって、徐々に関節や他の筋肉への負荷がかかって緊張が広がり、やがて痛みに変わります。
正直に申し上げると腰痛は1回で大丈夫ってことにはなりません。1回で治ると豪語する整体で良くならず悩んでいたひとも知っています。
腰痛と一生付き合わなきゃいけないと悲しんでいるひとを増やさないために、当サロンはホンキであなたに語りかけています。
この記事では、筋肉の硬さ(筋肉ロック)の影響と腰痛の関係、早期メンテナンスの重要性について解説します。あなたの腰痛がラクになるヒントが見つかるかもしれません。
腰痛と筋肉ロックの関係とは?
腰の不快感や腰痛を感じる時、多くの場合、お腹の奥「体幹」や股関節の筋肉だけじゃなく腰やお尻、さらには太ももなどの筋肉も硬く(ロックして)なっていることが見られます。これは偶然ではなく、日常生活の負荷によって起こっているのです。
筋肉ロックとは
筋肉ロックは急な負荷がおきたときに、からだをまもるために筋肉自身が硬く縮まり、もとに戻らなくなる状態です。
普段、筋肉は負荷がかかったときは、りきんで緊張しますが、負荷がなくなったときに筋肉の緊張は解除されます。しかし、筋肉にとって急な動きだったり、予期せぬ動きになったときは負荷がなくなったとしても、緊張が解除されず、硬く縮まったままロックしてしまうのです。
【筋肉ロック例】デスクワークの筋肉ロック

例えば、デスクワークで長時間同じ姿勢を続けると、からだを支える筋肉である大腰筋は休んだ状態です。そして長時間の仕事の後、立ち上がるときに大腰筋に突発的な負担がかかり硬く縮まります。そして筋肉は緊張状態を「通常」と認識するようになりロックしてしまうのです。
筋肉ロックの初期状態
筋肉ロックの初期状態は腰痛などの痛みやつらさの自覚はありません。あったとしても軽い重さを感じる程度で、まだ比較的柔軟性が残っています。とはいっても、通常の筋肉より縮んで遊びが少ないため、筋肉が刺激や負荷に過敏になります。
ロックした部分を触ると痛みと軽い硬さをおぼえます。
筋肉ロックは次第に蓄積
筋肉ロックの初期状態を放置すると、日常生活の負荷により徐々に筋肉ロックが蓄積し広がります。この段階になると、伸ばすだけで強い硬さや痛み、動きの制限などを感じやすくなります。さらに筋肉ロックが強くなると関節をまたいで周囲の筋肉にも影響を及ぼし、複数の筋肉ロックなどの複数の問題へと発展します。
例えば、典型的なデスクワークの腰痛のケースだと、長時間の仕事のあとの立ち上がりに大腰筋がロックしますが、日々のデスクワークで大腰筋のロックが広がります。また、腰椎(背骨の腰の部分)をひっぱるので、からだが前にまるまり、バランスを取るように股関節や背筋、お尻の筋肉を緊張させます。それにより股関節や背中側の背筋、お尻の筋肉など筋肉ロックを起こしやすくなります。
腰痛になると「いろんな筋肉」が硬くなる!

腰痛を感じている時、つらいのは腰だけのように感じるかもしれません。しかし実際には、からだは一つのシステムとしてバランスを保ちながら機能しているため、腰痛の背景には腰以外のいろんな筋肉が硬くなっていることが非常に多いのです。
腰痛と関連が深い筋肉ロックが起きやすい代表的な筋肉を紹介します。
- 大腰筋
- 大腿直筋(前もも)
- 大腿筋膜張筋(骨盤とモモの横側)
- 縫工筋
これらの筋肉はすべて体の前側へ曲げる筋肉です。ひとつずつ説明いたします。
腰痛の主要な原因「大腰筋」
大腰筋は腰椎の前面から始まり、骨盤を通って太ももの内側に付着する深い筋肉です。姿勢の維持やおじぎ、歩行の際の脚の引き上げに重要な役割を果たします。デスクワークや長時間の座位姿勢で最も硬くなりやすい筋肉の一つです。
大腰筋がロックすると、腰椎が引っ張られて、腰に過度な負担がかかります。これが他の筋肉の緊張を誘発し、腰痛の連鎖が始まる重要なきっかけとなります。
股関節とひざに影響「大腿直筋」
大腿直筋は骨盤からはじまり、太ももの骨(大腿骨)を通ってひざ下のスネ上部に付着する筋肉です。股関節を曲げて太ももを上げたり、ひざを伸ばしたりする役割を果たします。
大腿直筋がロックすると骨盤を下にひっぱり、大腰筋や腰に負担がかかります。さらに大腰筋のロックがひどく骨盤後傾の状態と重なると、逆に反り腰になります。また、ひざの曲げる動作を制限させヒザ痛にも影響します。
股関節のバランサー「大腿筋膜張筋」
大腿筋膜張筋は骨盤の前方外側からはじまり、腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)につながり、ふとももの外側を通り、スネの外側に付着します。股関節を曲げる動きや股を広げる役割を果たします。そして、歩くときや立っているときに骨盤や股関節を安定させるバランサーの役割もあります。
大腿筋膜張筋がロックすると、骨盤を下にひっぱり腰に負担がかかります。大腿直筋と同様に骨盤後傾のときに反り腰になりやすい原因となります。また、歩くときにロボットみたいなぎこちない動きになり、ランニングでも骨盤や股関節が不安定になり肩の上下が激しくなります。
あぐらをかくとき活躍「縫工筋」
縫工筋(ほうこうきん)は骨盤からももの内側を通り、スネの内側に付着する筋肉です。股関節を曲げるだけでなく、脚をナナメに傾けたり、あぐらをかく動きをする役割を果たします。
縫工筋がロックすると、骨盤を下にひっぱり腰に負担がかかります。また、歩くときに小股になりやすく、歩く動きがぎこちなくなる場合もあります。
O脚になっている方はこの筋肉がロックしている傾向があります。
さらにひどくなると後ろまでロックします
大腰筋や股関節の筋肉のロックが進行すると、腰椎を前にひっぱりからだが前に倒れようとします。からだのバランスを安定させるために背中側の筋肉が緊張し、背中側の筋肉のあそび(ゆとり)がなくなりロックしやすくなります。
とくに以下のの筋肉はロックしやすく、腰への負担がかかり、腰痛に影響します。
- 大臀筋や中殿筋(おしりの筋肉)
- 腰方形筋や広背筋(背中の筋肉)
- ハムストリングスや腓腹筋(脚の後ろ側)
ここまで筋肉がロックしていると、腰を曲げるのもつらくなります。そして長時間立っているときや座っているときに腰痛を感じるようになります。
腰のつらさをラクにするにもロック解除する筋肉の箇所もかなり多くなり、施術も時間を要します。
腰痛になる前にできること
腰痛の自覚がないときにも筋肉ロックが潜在しています
チェック方法はからだを後ろに反らせると簡単にわかります
当サロンのケアについて

あなたの腰痛が、もし筋肉の硬さ(筋肉ロック)の蓄積と関係しているとしたら、どのようにケアすれば良いのでしょうか。
当サロンでは、お客様一人ひとりの体の状態、特に硬く縮こまってしまった筋肉(筋肉ロック)の場所や状態を丁寧に確認します。そして、大腰筋からはじまり、連鎖的に広がった複数の筋肉ロックに対して、優しくゆるめる手技アプローチを行います。
あなたに適した筋肉ロックケア
腰痛の原因が単一ではなく、複数の筋肉ロックの蓄積によるものである以上、一カ所だけのケアでは十分な結果が得られません。当サロンでは、大腰筋や股関節、お尻の筋肉、太もも、背中など、関連するすべての部位を丁寧に評価し、それぞれに適したケアを提供します。
私たちの目的は、硬くなった筋肉を優しく緩め、筋肉本来の柔軟性を取り戻すことです。筋肉の状態を整えることで、体全体のバランスが調整され、スムーズな動きをサポートすることを目指します。
血行促進による痛みの緩和
筋肉ロックを緩めることで、滞っていた血流が改善します。これにより、筋肉への酸素や栄養の供給が回復し、蓄積していた老廃物も排出されやすくなります。結果として、痛みの原因となっていた刺激が軽減され、体が本来持っている自然治癒力が高まることが期待できます。
施術によって筋肉の状態が整うことで、これまで硬くて動きにくかった部分がゆるみ、腰にかかっていた過剰な負担が軽減されることが期待できます。結果として、腰痛などの不快感が和らいだり、体が軽くなったように感じたることも期待できます。
最低でも大腰筋のセルフケアをすれば、腰痛予防になります。
詳しくはこちらの記事をごらんください。
誤った腰痛対策は逆に悪化する
腰痛時の過度なストレッチや筋トレ、マッサージは悪化するのでやめてください。なぜなら、筋肉ロックで硬く縮んだ筋肉にとって、強い負荷や強い刺激となり、筋肉ロックがさらに強くなるからです。
- 一時的な気持ちいいも実はからだにとって危険信号!!
ストレッチやマッサージより、姿勢悪くダラーンとしてたほうが、からだには負担が少ないので、まだマシです。
まとめ

腰痛になるまでに日々の筋肉ロックの積み重ねにより、筋肉ロックした筋肉の範囲が広がります。したがって痛みがでたときには股関節や大腰筋など原因は一つではありません。
腰痛は、決して腰だけの問題ではなく、大腰筋から始まり、股関節周辺、お尻や太ももなど、いろんな筋肉の硬さ(筋肉ロック)が複雑に絡み合って起きていることが少なくありません。そして、この複合的な問題は一朝一夕に形成されたものではなく、日々の生活の中で徐々に蓄積してきたものなのです。
だからこそ、早いうちのメンテナンスをおすすめいたします。体の小さなサインを見逃さず、複合的な問題に発展する前に適切なケアを行うことが、つらい腰痛を予防する秘訣となります。
もしつらい腰痛にお悩みであれば、まず最低でも3回は施術を受けることをオススメします。理由は原因となる箇所があなたが思う以上にたくさんあるからです。腰だけではなく、体幹、股関節や脚、ひどい方は肩まわりも影響します。どれだけロック箇所があるかは直接チェックしないとわかりません。
当サロンでは、あなたの体の状態を丁寧に拝見し、硬く縮まってしまった複数の筋肉ロックへのアプローチを通じて、体が本来持つバランスを取り戻すお手伝いをいたします。
腰痛で悩まない楽しいことに目を向けた日常を送りたい方は、いつでも気軽にご相談ください。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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