腰痛が出た時点ではもう遅い!整体師が教える予防方法

毎日の仕事や家事に追われる中、突然襲う腰の痛み。「たまたま疲れているんだろう」と軽く考えていませんか?実は、その痛みの裏には深刻な「筋肉ロック」が隠れているかもしれません。
10年の整体師経験から、私は多くの患者さんの腰痛の悩みと向き合ってきました。多くの方が、痛みが出てから対処しようとしますが、それは既に遅すぎるのです。
筋肉ロックって何?あなたの体が発するサイン

想像してみてください。突然の重い荷物を持ち上げたり、不自然な姿勢を長時間続けたりすると、体は防衛本能として筋肉を硬く縮めたまま戻らなくなります。これが「筋肉ロック」です。最初は痛みや硬さなどの不調に気づきにくいかもしれません。痛みを感じてない間でも既に体は硬くなることで警告を発しているのです。
筋肉は本来、しなやかで柔軟であるべきなのに、ストレスや日常の負担によって徐々に硬くなっていきます。特に注意が必要なのは、大腰筋や股関節周辺の筋肉。これらの筋肉がロックすると、腰全体に負担がかかり、慢性的な痛みへとつながっていくのです。
筋肉ロックの初期状態
筋肉ロックの初期状態は腰痛などの自覚はありません。ただ硬そうなところを探してその筋肉を押すと痛みを感じます。
筋紡錘は筋肉全体を制御するわけでなく、筋繊維の束単位に存在するので、初期の筋肉ロックはとても小さい規模です。
筋肉ロックをほうっておくと悪化します
ロックした部分の筋肉は硬く縮んで伸び縮みが上手いできません。ロックした筋肉は負荷や刺激に過敏になり、さらに筋肉がロックしやすくなります。その繰り返しにより徐々に筋肉ロックの範囲が大きくなっていくのです。
筋肉のロックもひろがるにつれ、他の筋肉がかばっていくので、しだいに他の筋肉もロックしていきます。
筋肉ロックから痛みに変わる危険なサイン
体は正直です。あなたの体が発する小さなサインに注意を払うことが、腰痛予防の第一歩となります。例えば、朝起きたときの身体の張りや、腰を反らしたときの違和感。これらは単なる疲労ではなく、筋肉ロックの初期サインかもしれません。
特に気をつけてほしいのは以下のケースです。
- 腰を後ろに反らせると痛みや硬さを感じる
- 普段より身体が硬く感じる
- 立ち上がるときや座るときに違和感がある
プロが教える!簡単セルフケア方法
驚くべきことに、筋肉ロックの解消は自分でできます。大切なのは、姿勢や押す強さを意識せず、どの姿勢がラクなのかと体に向き合うことです。
特に大腰筋はからだの幹となる部分なので腰痛予防にしっかりケアしましょう。
まずは、お腹の奥を横にグリグリ触ってみてください。違和感のある箇所を見つけたら、そこを中心にゆっくりと体を前に曲げます。このとき、お腹に力を入れず、リラックスすることがポイントです。見つけた楽な姿勢を90秒ほどキープし、腕だけで静かに元の姿勢に戻します。
詳しくは大腰筋のセルフ整体のコラムをご覧ください。
まとめ
筋肉ロックが起こっても、すぐには腰痛になりません。日々の筋肉ロックの積み重ねにより、筋肉ロックした筋肉の範囲が広がります。
筋肉が伸びなくなり、腰椎や背中の筋肉が緊張するようになり、やがて腰痛などの痛みへと変わります。
腰痛は股関節や大腰筋など原因は一つではありません。ひどい方は背中や太もも、ふくらはぎに至るまでロックしている方も?!
しっかりカウンセリングや動きや根本原因をしっかりチェックし、痛みの原因を丁寧に改善することが、腰痛から卒業するための最善策です。
最後に
腰痛は単なる痛みではありません。それは体があなたに送るメッセージ。痛みを恐れず、体と対話するつもりで向き合ってください。日々のセルフケアと正しい知識が、健康的な身体への近道となるはずです。
腰痛に悩むあなたへ。諦めないでください。一歩ずつ、優しく自分の体と向き合っていけば、必ず改善の道は開けます。
最後までお読みくださりありがとうございます。