杖をつく、足を引きずる股関節の悩みに迫る!根本的な改善への道

街中で、杖をつきながら足を引きずって歩く方をよく見かけます。最近では40代、50代にも、この症状が広がりつつあるのです。今回は10年間、股関節の痛みや歩行障害に向き合ってきた経験から、その原因と対策をお伝えします。
足を引きずる股関節痛の原因とは
股関節の痛みは、単なる加齢や偶発的な症状ではありません。むしろ、からだのバランスと筋肉の状態が大きく影響しているのです。
足を引きずると歩くのもつらいでしょう。関節が変形した?病気?とうたがわれる方もいらっしゃるでしょう。
では、あなたにお聞きします。
- いままでに事故や落下などで骨盤あたりをぶつけましたか?
心当たりがまったくない方もいらっしゃるでしょう。
では、なにが原因なのか?その原因が股関節の筋肉ロックと考えられます。
股関節痛とは?

写真のように股関節の付け根に痛みがでる状態です。
この箇所はふとももと骨盤をつなぐ関節があり、この関節の周りの筋肉が硬く縮んで痛みや動きに制限がかかっています。
特に多いのが高齢者ですが、最近は40代〜50代でも杖をついていらっしゃる方も増えています。
長時間のデスクワークと運転などで筋肉ロックが広がったように思えます。
股間節が硬いとなぜ足をひきずるの?
股関節が硬くなると、太ももを動かす・曲げる動作が悪くなります。
こんなことはありませんか?
- ふとももを上げにくい
- 足を自然に動かせない
- まっすぐに脚を伸ばすことが困難
さらに悪くなると、股関節がひっかかるような動きになり、ほとんど曲がらなくなります。
股関節が曲がらなくなると、すり足で歩かないといけなくなります。からだも支えることが難しくなり、杖が必要になっていきます。
股関節の動きを制限する主な要因


股関節が動かなくなる原因の一つが恥骨筋などの脚を内側に動かす筋肉ロックです。内側にひっぱることで、脚が外に開きづらくなります。無理に開こうとすると股関節がテコの原理で関節が狭くなりひっかかったような動きになります。
- 恥骨筋
- 中殿筋
- 大腿方形筋
これらの筋肉がロックすると、スムーズな歩行が困難になります。
股関節の手術は必要?
股関節が動かないことで、人工関節など手術を行うひともいらっしゃいます。しかし、動きや股関節痛が改善されたのでしょうか?
もちろん石灰化による強い関節への癒着など必ず手術が必要になる場合もあります。
股関節周りの筋肉ロック解除で可動域が改善するケースもありますので、検査を受けて手術をする前に、一度、ミオンパシーを体験してみてはいかがでしょう?もし手術をされた方は術後の可動域の改善にお役に立てるかと思います。
股関節の改善へ自分でできること
足が引きずる股関節のお悩みだと、専門家に相談することも必要ですが、自分で日常生活の見直しをすることで、改善しやすいからだづくりが可能です。
- 柔軟性を保つセルフケア
- バランスの良い食事
- 質の高い休息
動かさないより動いたほうがマシだけど
からだはより動いたほうがマシです。なぜなら普段から動かさない人は動くことに慣れてないため、動いたときに急激な動きとからだが判断し筋肉が硬くなりやすいからです。
しかし、ムリをして動かすのは逆に可動域を悪くするリスクもありますので、1日中寝て過ごすような生活を避け、最低限動ける範囲で行動することをオススメします。
柔軟性を保つセルフケアについて
股関節の動きを妨げる主な筋肉に対するセルフケアはここでは紹介しません。なぜなら股関節のひっかかりがあると、股関節を曲げる動きも難しいため、ムリな動きになるからです。
股関節の可動制限をやわらげるのに重要な筋肉「大腰筋」のセルフケアを下の別記事でご紹介します。
大腰筋の役割
大腰筋は体幹の中心となる重要な筋肉です。この筋肉の状態が、からだ全体のバランスに大きく影響します。
- からだを前に曲げる
- 股関節を動かし脚を上げる
- 背骨を前から支える
その中でも股関節を動かし脚を上げるについては、今回の股関節の可動制限に関わってきます。
まとめ
股関節の硬直や痛みは、単なる加齢の問題ではありません。からだのバランスと筋肉の状態を理解し、適切なアプローチをとることで、改善の可能性は十分にあるのです。
からだと向き合い、一歩ずつ改善への道を歩んでいきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございます。