ゴリゴリマッサージで肩があがらない!強くもんで悪化した原因は?

こんにちは、あなた本来のチカラを引き出すセラピスト福岡市中央区薬院のからだづくり整体サロンゆるむんや代表KEIYAです。
肩こりでマッサージに行ったのに、逆に肩が上がらなくなった経験はありませんか?
実は先日のことなんですが、当サロンにこんなお悩みを抱えたお客様がいらっしゃったんです。力仕事をされている40代男性の方で「肩が痛くて上がらないんです。先日ゴリゴリマッサージを受けてから調子がおかしくて…」とのこと。
本来は血流を良くして、一時的にでも楽になるはずなんですよね。しかし、ゴリゴリもんだり力任せにひっぱったりなど、やり方を間違えると逆に筋肉を硬くしてしまい、痛みがひどくなることがあるんです。
今回の記事では、なぜ強いマッサージが逆効果になってしまうのか、そして本当に効果的な筋肉ケアはどんなものなのかを、福岡で10年間筋肉の悩みに向き合ってきた私の経験をもとにお話しします。
- 肩こりでマッサージに行ったら逆にひどくなった
- 強いマッサージを受けた後に調子が悪い
- 正しい筋肉ケアの方法を知りたい
そもそもマッサージがなぜラクになるのか?

マッサージで楽になる理由、実はちゃんと知らない人も多いんじゃないでしょうか?からだの本来のしくみから、マッサージの本当の役割について説明させていたします。
マッサージの本来の役割は「血流改善」
マッサージの一番の目的って、実は手動でポンプ機能を起こして血流やリンパ液の流れを促すことにあるんです。
筋肉が硬くなると、硬く縮んだ筋肉により血行が悪くなり細胞に十分な酸素を送れなくなります。すると血管が拡張し、痛みの信号を発するのです。また、肩こりは硬くなって血行不良を起こした筋肉が筋膜に張り付いた状態で不快感を感じます。したがってこの血行を改善すれば、十分な酸素を送れるようになり痛みやコリの不快感は自然とかるくなっていきます。
なぜマッサージで血液を流さなければならないのか?
筋肉には本来、骨格を動かすだけでなく、静脈やリンパ液を送る送るポンプのような働きがあるんです。筋肉が硬くなると筋肉によるポンプ機能も低下します。筋肉のポンプができなくなった代わりに、マッサージによって血管やリンパを流すことでラクになるというしくみなのです。
ただし、ここで問題なのは筋肉が硬くなったことの根本的な改善はされていないということ。筋肉が持つポンプ機能は低下したままなので、結局のところマッサージをずっと続けなければならないということになってしまうんです。
強く押さなくても効果は十分
意外かもしれませんが、血流を促進するためには強く押す必要って全然ないんです。軽く圧をかけるだけでも、十分にポンプ機能を働かせることができます。
押した感じが物足りなくても、血流を感じるくらいの優しいマッサージで十分な効果が期待できると思います。
しかし「解せば柔らかくなる」という間違った知識を持っているマッサージセラピストさんも少なくありません。この認識の違いが、逆効果を生む原因となってしまうのです。
強いマッサージが筋肉に与える悪影響とは?
では、なぜ強いマッサージが問題になるのでしょうか?実際の事例とともに解説します。
硬い筋肉への間違ったアプローチ
「痛いけど効く」ということを追求したマッサージは、正直あまりおすすめしません。
実は「痛いけど効く」という感覚って、良くなっているわけではないんです。この効くという感覚は血行不良になったとき反応による痛みです。
血行不良の根本原因は、筋肉が硬くなることにあります。筋肉が硬さが強いと、優しく押しても「押している感覚」がないため、つい強く押してしまいがちです。
しかし、これは筋肉にとって逆効果です。強い刺激を受けた筋肉は、さらに身を守ろうと硬くなってしまいます。「まだ硬いから」とゴリゴリと強いマッサージを続けると、最終的には筋肉繊維が潰れて損傷する恐れもあります。
痛みが悪化するのは力任せにマッサージをするときに起こっているのではないでしょうか?
大事なのは筋肉本来の機能を取り戻すこと

先ほどマッサージの説明でもお話ししましたが、血流が悪くなった原因は「筋肉が硬くなったこと」なんです。筋肉本来のポンプ機能が硬くなることで機能低下してしまうことが問題なんです。
じゃあどうすればいいのか?それは筋肉が硬くなる原因そのものにアプローチして、本来の筋肉の機能を取り戻してあげることなんです。
その筋肉が硬くなる原因として私たちが考えているのが「筋肉ロック」という状態です。
筋肉ロックとは

筋肉ロックは日常の負荷からの防衛反応で硬く縮んだままの状態のことをいいます。
からだに負荷(重さ、強いちから)が働くと、筋肉は硬く縮んで支えようとします。
もし、急激な動きがあったり、ずっと大きな負荷が働いたりすると、筋肉を守るスイッチとなる筋紡錘(きんぼうすい)が異常な反応をし、まるでロックしたように筋肉を硬く縮んだまま戻らなくなってしまいます。
筋肉ロックは別に力仕事だけで起こるものではありません。長時間のデスクワークでも起きてしまうんです。詳しくはこちらのブログをご覧ください。

「北風と太陽」に学ぶ根本改善ケア

筋肉へのアプローチには、童話「北風と太陽」が教える大切な教訓があります。
北風アプローチの問題点
北風は風を吹いて、旅人のコートを外から無理やり脱がそうとしました。でも旅人はどうしたかというと、逆にコートをしっかりと掴んで身を守りましたよね。
筋肉も同じです。外から無理やり強く押したり、限界以上に伸ばしたりすると、筋肉自身が硬く縮まって身を守ろうとします。これが、強いマッサージで症状が悪化する理由です。
太陽アプローチとは?
一方で太陽はどうしたでしょうか?日光を当てて旅人を温かくしました。すると旅人は暑くなって、自分からコートを脱ぎましたよね。
筋肉も同じで、楽な姿勢を作ってあげると、筋肉は自分から硬く縮まることをやめて、本来の柔らかい状態に戻ろうとします。筋肉の内部から自然に改善していくという本来のケアになるのではないでしょうか?
ミオンパシー(筋肉ロック解除)は太陽のようなアプローチ

当サロンでは、ミオンパシーという「太陽のようなアプローチ」を基本とした施術を行っています。
具体的には以下のような手順で筋肉をゆるめていきます。
- 筋肉の硬く縮んだ箇所を探す
- 硬くなった筋肉が最も楽になる姿勢を見つける
- その姿勢を90秒間キープ
- ゆっくり元の姿勢に戻す
この方法によって、筋肉は自然に本来の機能を取り戻し、痛みの軽減や可動域の改善が期待できます。
実際の改善事例
冒頭でご紹介したお客様の場合なんですが、胸の筋肉やわき腹をゴリゴリ押されたため、筋肉が硬くロックしてしまいました。翌日、その状態でいつもの力仕事をしたとき、腕が上がらないほど筋肉が悲鳴をあげてしまいました。
当サロンでは、ゴリゴリマッサージでロックしてしまった胸やわき腹の筋肉に対して、筋肉ロック解除で丁寧に対応しました。
筋肉本来の機能をひとつひとつもとの機能に戻していった結果、痛みは段階的にラクになったそうです。
よくある質問
ミオンパシーに対するよくある質問を簡単に説明いたします。
Q: マッサージとミオンパシーの違いは何ですか?
A: マッサージは揉むことで筋肉の間にある毛細血管に血流を促すケアです。ミオンパシーは筋肉に負担をかけず、ラクな姿勢で自然治癒力を活かす施術によって、筋肉が自分で硬くなる制御を解除し、筋肉のしなやかさを取り戻す整体です。
Q: ミオンパシーは痛くないでしょうか?
A: 基本的に痛みを伴う施術はいたしません。ただし、あまりにも硬くなった筋肉を探すときに痛みがでる場合があります。しかし、その瞬間に痛くない姿勢に移行するため、すぐにラクになります。ご安心ください。
Q: 自宅で肩こりを感じるときはどうするといいでしょうか?
A: ミオンパシーにはセルフ整体もございます。痛みがある部分を無理に伸ばすのではなく、楽な姿勢を見つけてゆるめることでラクになるセルフケア方法です。逆に自分で強く押したり揉んだりするのはあまりおすすめしません。優しくさする程度にしてください。
セルフ整体についてはこちらをご覧ください。
まとめ
- マッサージの本来の目的は血流改善のための手動ポンプ
- ゴリゴリマッサージは筋肉をさらに硬くするリスクがある
- 力ずくのマッサージを続けると筋肉繊維を痛めるおそれがある
- 筋肉が楽な姿勢での解除が、本来の改善につながる
誰でも他人から強引にひっぱられるのは嫌ですよね。筋肉も同じです。安心できるアプローチをすれば、筋肉は自然と柔らかく、コントロールの利く本来の状態に改善していきます。
もし現在、強いマッサージで症状が悪化してお困りでしたら、ぜひ一度福岡市のからだづくり整体サロンゆるむんやの「太陽のようなアプローチ」を試してみてください。きっと筋肉がゆるんでいく感覚を実感していただけるはずです。
あなたが痛みに悩むことなく、笑顔で仕事や家事・育児に取り組めるような幸せな日常を取り戻せるよう、施術を通してお手伝いさせていただきます。
最後までお読みくださりありがとうございました。
この記事のカテゴリー: 肩・腕