朝起きたら首がツンと痛い!寝違えを引き起こす2つの原因

朝、目が覚めて「あれ?首が…動かない!」そんな経験はありませんか?
首を左右に動かそうとすると、ツンとした鋭い痛みが走る。仕事も家事も集中できないし、振り向くたびに痛みが襲ってくる。
「寝違えだから、数日我慢すれば治るはず…」
そう思って、首をさすったり、もんだり、湿布を貼ったりしてみる。でも、なかなか良くならない。それどころか、また数週間後、数ヶ月後に同じように寝違えてしまう。
じゃあ、この繰り返す寝違えは一体何が原因なの?
実は、寝違えの痛みが出ているところは結果なんです。本当の原因は、首ではない別の場所にあることが多いです。
この記事では、福岡でミオンパシー整体を10年以上続けてきた私が、寝違えを引き起こす2つの原因と、セルフケアの方法をお伝えします。
- ✓朝起きたら首が痛くて動かせない
- ✓寝違えを繰り返してしまう
- ✓首をもんでも湿布を貼っても良くならない
- ✓根本から寝違えを解消したい
寝違えを引き起こす2つの原因
寝違えで首が痛いとき、首をストレッチしたりもんだりしていませんか?それでツーンとした痛みがよくなりましたか?
寝違えは、首だけの問題ではありません。離れた場所から、首の筋肉に負担をかけ続けている根本的な原因があります。つまり、痛みとなる首の部分は原因でなく結果にすぎないのです。ではどういった原因が考えられるのでしょうか?原因は大きく分けて2つございます。
原因①:内臓の疲れ
筋肉専門の整体師がこんなことを言うと驚かれるかもしれませんが、内臓の疲れが寝違えの大きな原因の一つです。
特に、食べ過ぎや飲み過ぎが続いたとき。内臓が疲れると、からだは異常を知らせるために、特定の筋肉を収縮させます。
- ✓肝臓が疲れていると背骨右側周辺の筋肉が硬くなる
- ✓胃や膵臓が疲れていると背骨左側周辺の筋肉がが硬くなる
例えば、胃が疲れている場合を見てみましょう。

内臓が疲れると、脳に異常を知らせると同時に、左側の肩や首の筋肉を収縮させます。すると、背骨や頚椎が背中からみて左に引っぱられて、背骨が左にねじれます。
つまり、首は右に向くようになり、左に向くのがつらくなるんです。
楽な方向(右側)に首を向けたまま寝ると、左首は常に引っ張られたまま、さらに筋肉が硬くなります。朝起きると、左首に痛みや違和感が出るというわけです。
肝臓の場合は逆で、右肩甲骨周りが硬くなり、首は左方向に向いてしまい、右首に痛みが出ます。
暴飲暴食が続いている方は、まずは内臓を休ませることも大切です。さらに硬くなった首周りや肩甲骨周辺の筋肉をゆるめる必要があります。
原因②:筋肉のロック
寝違えの原因として、股関節や大腰筋の筋肉ロックが関係しています。
大腰筋は、体を支える重要な筋肉です。この筋肉がロックして硬く縮むと、からだが前かがみになり、いわゆる猫背の姿勢になります。

猫背になると、肩が前に出て、胸やわき腹の筋肉が力んで硬くなります。そうなると、肩甲骨がろっ骨に張り付くように引っ張られ、背中側にある肩甲骨を動かす筋肉(僧帽筋など)が硬く縮んでしまうんです。

この硬く縮んだ筋肉が、背骨や頚椎を左右どちらかに引っ張ります。すると、引っぱられた側の首の筋肉がずっと伸ばされたまま、さらに硬くロックしてしまう。
寝るときも、楽な方向(左が硬いときは右側へ)に首を向けたまま眠ることになります。朝起きたときには、引っ張られ続けていた側の首に痛みが出てしまいます。
つまり、根本原因である大腰筋や股関節をはじめ、肩や首周りの筋肉ロックを解除しないと、首のつらさがラクになりません。
筋肉ロックとは?
ここまで、大腰筋や股関節、肩・首周辺の筋肉ロック、そして内臓の疲れが寝違えの原因になるとお伝えしました。では「筋肉ロック」って一体何なのでしょうか?
筋肉ロックとは、急なひっぱりや負荷からからだを守るために、筋肉自身が硬く縮んだまま戻らなくなる状態のことです。

例えば、長時間同じ姿勢のあとに急に動いたり、急に重いものを持ったり、無理な動きをしたとき。筋肉は「これ以上伸ばされたら危ない!」と判断して、ギュッと縮んで硬くなります。これが筋肉ロックの動きです。
筋肉がロックすると、以下のような状態になります。
- ✓筋肉が太く縮んで血流が悪くなる
- ✓筋肉が伸びない
- ✓負荷に過敏になりロックが広がる
このような状態から関節を引っ張ったり、筋肉内の毛細血管を圧迫し、それが痛みを起こしやすくなります。だから、もんでもひっぱってもラクにはならないのは筋肉ロックが影響しているかもしれません。
首の寝違えを和らげる方法
寝違えの原因がわかったところで、では、どうすれば楽になるのか?
根本から寝違えを解消するには、大きく2つのアプローチがあります。
ミオンパシーで筋肉ロックを解除
一つ目は、筋肉ロックを解除することです。
当サロンで行っているミオンパシーは、からだの防衛反応がなくなるような姿勢をつくり、硬く縮んだ筋肉を本来のしなやかな状態に戻す整体法です。
もんだり、強く押したり、ストレッチしたりすると、筋肉はさらに防御反応を起こして硬くなることがあります。でも、ミオンパシーは筋肉に「もう安全だよ」と伝えるように、やさしくゆるめていくんです。
寝違えの場合、首だけでなく、大腰筋や股関節、肩甲骨周りといった広範囲の筋肉ロックを解除していきます。
なぜそこが痛みになるのか?なぜその動きができないのか?
こうした「なぜ?」を追求して、原因となる箇所からゆるめていくことで、痛みが戻りにくいからだに近づいていきます。
整体は魔法ではありません。でも、ちゃんとしたからだの理論に沿った方法で行うことが、あなたにとって笑顔になる最善の方法だと私は考えています。
食べ過ぎ飲み過ぎ・ストレスケアで内臓をいたわる
二つ目は、内臓の疲れをとることです。
特に、食べ過ぎや飲み過ぎが続いている方は、内臓を休ませることを意識してみてください。
- ✓暴飲暴食をしばらく控える
- ✓消化に良いものを選ぶ
- ✓アルコールの量を減らす
- ✓寝る前に飲み食いしない
- ✓ストレスをためない工夫をする
内臓が元気になれば、肩甲骨周りの筋肉が硬くなりにくくなります。寝違えを繰り返している方は、生活習慣を見直すことも大切です。
【セルフケア】寝違えを和らげる大腰筋のゆるめ方
ここまで読んでくださった方の中には、「今すぐ自分でできることはないの?」と思っている方もいるかもしれません。そこで、ご自宅でもできる大腰筋のセルフケアをご紹介します。
大腰筋は、おへそと骨盤のちょうど中間の奥深くにあります。お腹の奥を横にグリグリすると、痛みを感じませんか?

痛みがある場合、そこに筋肉ロックがある可能性があります。
セルフケアでの大腰筋のゆるめ方は、詳しい記事がありますので、ご覧になってぜひチャレンジしてください。
大腰筋をゆるめるだけでも、首の痛みが楽になる方は多いです。そのあと、肩甲骨周りや首まわりもやさしくゆるめてあげると、さらにラクになります。
ただ、セルフケアで届かない深い部分や、複数の原因が絡み合っている場合もあります。
もしセルフケアで楽になったら、それは「筋肉ロックが原因だったんだ」というサインです。根本から解決したい方は、ぜひ福岡のからだづくり整体サロンゆるむんやにご相談ください。
また、セルフケアの方法を詳しく知りたい方には、ZOOMやサロンでセルフ整体個別教室も受け付けております。
まとめ
寝違えで首が痛いとき、首だけをケアしても一時的にしか楽になりません。なぜなら、首の痛みは結果であり、本当の原因は別の場所にあるからです。
- ✓首の寝違えは主に2つの原因があります
- ✓右の首が痛む方は肝臓に負担かけていませんか?
- ✓左の首が痛む方は膵臓や胃などへ負担をかけていませんか?
- ✓内臓の疲れで肩や首まわりの筋肉が硬くなり、背骨がねじれる
- ✓筋肉のロックで首や肩への筋肉が硬くなり、寝たときに痛みが出る
朝、目が覚めたとき。首を左右に動かしても、何の痛みもない。仕事中も、振り向くたびにビクッとすることもない。好きな向きで枕に頭を乗せて、ぐっすり眠れる。
そんな当たり前の朝を、もう一度取り戻しませんか?
もし今、寝違えの痛みで悩んでいるなら、まずは食べ過ぎ飲み過ぎの節制とセルフケアを試してみてください。
そして、根本から解決したい、もう繰り返したくないと思ったら、いつでもご相談ください。
あなた本来のしなやかなからだを、一緒に取り戻していきましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。

